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転職できたら超大金持ち!?戦略コンサルへの転職情報を徹底網羅!


戦略コンサルタントは、求められるスキルレベルや成果はとても厳しい一方で、企業の将来を左右するような重要プロジェクトに関わることができ、また日系企業ではなかなか獲得できない高報酬と、高いスキルが手に入ります。長期間継続して戦略コンサルタントとして働き続けるのは難しいですが、仮にこの職を去るとしても、「ポストコンサル」として将来の転職先の可能性が大きく広がる点も魅力です。こうした点に魅力を感じ、戦略コンサルタントへの転職にチャレンジする人はとても多いです。

この記事では、そうした戦略コンサルタントへの転職を検討している方へ戦略コンサルタントの仕事内容、特徴や転職するうえでの必要なスキル、アピールポイントなどをご紹介します。戦略コンサルタントへの転職を検討するうえでの参考にしてもらえればと思います。

 

戦略コンサルとはどんな仕事?



戦略コンサルタントとは、企業の経営課題を解決するための戦略策定やアドバイスを行うことを主要業務としています。中長期の成長戦略やM&A・グローバル戦略といった企業全体の将来に影響を及ぼす成長戦略や新規事業参入や新製品開発といった事業拡大戦略などを主領域としているコンサルファームです。

また近年は扱うプロジェクトの多様化や、上記大きな成長戦略との結びつきも重視され、以前は総合コンサルが得意としていた、組織再編やマーケティング戦略といったプロジェクトを担うこともあります。

クライアントはファームのポジションにもよりますが、大抵はかなりの大組織が中心になります。1か月あたりのフィーが数千万円に上るため、費用対効果を考えると、大企業の一大プロジェクトや国・地域一帯に変革を及ぼすような官庁の重要プロジェクトが中心となっています。

アナリスト

新卒や20代半ばごろまでの転職の場合はアナリストに入ります。概ね3年以内で次のポジションにアップすることが求められます。(直ちにクビになるとは限りませんが、社内の居心地が悪くなり、自主的に転職する方が多いです)最も若手のポジションになりますので、コンサルタント、アソシエイトの指示に基づいて情報収集をしたり資料作成をしたり、またミーティングのアポイント調整を行ったり、場合によっては視察や出張等々のロジを整えたりと、まさに雑用をすべてやるイメージです。

はっきりいってこれ単体では面白いことはなく、労働時間も深夜・休日まで準備に追われる、かつ仕事がどの程度出るかどうかはコンサルタント、アソシエイト次第なので、不確実性も大きいです。将来に向けた可能性や、同期対比では高い年収が心のよりどころで、仕事自体はつらい時期ですので、ここでやめてく人が実は一番多いとも言われています。

コンサルタント、アソシエイト

実際にプロジェクトを推進するうえでの歯車となるのがコンサルタント、アソシエイトになります。大体最速3年目くらいからこのポジションに昇格する人が出てきます。また、3~5年くらいで次のポジションに昇格することが求められるイメージです。だいたい最も優秀な社員で30歳手前くらいにプロジェクトマネジャーになります。

プロジェクト自体の大枠の時間軸はよりシニア層にて決められています。その時間軸までにゴールに達することができるように、スケジュールを敷き、またそれに合わせて、どこでどのような情報を集め資料を作成し、それをどのタイミングでクライアントに情報提供や成果物の納品などを進めていくか、こうしたプロジェクト推進のポイントは一義的にはアソシエイトが策定していきます。また、プロジェクトが大きく、細かいチームがたくさんある場合などは、小チーム一帯のマネジメントに近いところまで行う場合もあります。

自身で策定したプロジェクトの進め方を基に、普通の情報収集や資料作成、会議準備等をアナリストに任せ、サマリーなど重要度・難易度の高い資料は自分で準備、またクライアントとのミーティング運営も自分で実施、資料やスケジューリングのレビューをプロジェクトマネジャー、プロジェクトリーダーに頼む、といった形です。

プロジェクトマネジャー、プロジェクトリーダー 

プロジェクトマネジャーやプロジェクトリーダーは小さい案件であれば実質的にプロジェクトのトップとなります。この年次にたどり着く人は全体で言うと多くないので一概に言えませんが、最速で30代半ばというところでしょう。与えられるフィーの中で収まるように徹底しながらチームメンバーの人事も管理します。プロジェクトにおいてはアソシエイト、プロジェクトクラスに案件の進め方を指示、重要な成果物のレビューなども行います。

クライアントとのミーティングでは定例的に出席する人員としては基本的に最高クラスとなり、プロジェクトの方向性を決める重要なポイントについては意見します。(上記の通り、ミーティングの主たる運営はアソシエイトが行います)状況に応じて上位クラスの案件獲得の提案サポートも行います。具体的には提案資料の準備などです(細かいものが必要になる場合や資料の工数が重い場合は、適宜さらに下の職層にサポートさせたりもします)

プリンシパル 

プリンシパル、ファームによってはシニアマネジャー、ディレクターなどという職階がつく場合もありますが、この職層は複数の自分が獲得した既存プロジェクトたちの管理と新たな案件ハンティングが主な役割です。ここからは「なれたら大成功」の世界で、なかなか〇〇歳から一般的になるとはいい難いところです。

獲得済プロジェクトについてはフェーズ完了前後など重要な局面では参画することもありますが、せいぜい資料の最終レベルのレビューや大枠の進め方の助言、大きな会議体への出席程度です。また、これらはしばしば目先の案件を進めるためというより、将来に向けてリレーション維持のためにプロジェクトの円滑進捗がそのまま営業材料となるため行っている部分も大きいです。また、自分が獲得したプロジェクト群の管理も行います。トータルのフィーコストが見合っているのか、合わない場合はチームメンバーの調整やサポート内容変更の提案などを行います。

パートナー 

パートナーとは一般企業でいうところの役員を指します。つまり一定の範囲、自身の所属するグループのトップ、経営・運営権を担っている存在です。配下のグループの人事や収益管理などを行っています。

一方で一般的な企業と異なり、一定範囲のクライアントの営業活動も行います。重大な節目のみクライアントの主要プロジェクトのミーティングに参加しますが、その他は、プリンシパルクラスと共に新たな案件発掘が主となります。

 

 

戦略コンサルの楽しさ・やりがいとは?


戦略コンサルの楽しさを感じとることができるかどうかはポジションや人によるところをまず認識しておきましょう。はっきりいうと、アナリストの仕事それ単体が楽しいと思える人は極めて稀(もしかしたら大物になるかもしれません)で、大抵の若手は辞めるか踏ん張るかのせめぎあいの中生きています。

一方でアソシエイト、プロジェクトマネジャーあたりからは、世界に影響をあたえるような大企業の将来を担っている楽しさややりがいが出てきます。ただし尚も日々の資料作りやミーティング対応は、作業それ自体は決して楽しいものではなく、戦略コンサルは楽しさよりやりがいで頑張る仕事です。

また、もっともやりがいの源泉になるのは給料でしょう。日系企業ではなかなか得られない水準の報酬を若くして獲得できますので、励みになります。

 

戦略コンサルに必要なスキル・資格は?


まずベーシックなビジネススキルとしては高速、正確な資料作成スキルです。コンサルよりハイスピードな資料対応が求められる業務はなかなかありません。また、数多くの立場の人との交渉や会話が増えますので、コミュニケーション能力はかなり高度なものが求められます。

より高次のスキルとしてはよく「課題解決力」なんていいますが、具体的には「状況をとらえ」、「フレームワークなどで整理し」、「課題を考え、そしてその課題の解決する方法を見つける」この一連の動作になります。これを日本有数の高いレベルで持っているのが戦略コンサルタントです。もって生まれた論理的思考力とフレームワークなどの理論の勉強、様々な問題について考える練習を経て培われるものです。

また、実はマネジメント力を要求されることも多いです。なぜならアソシエイト以上になると一定のメンバーやプロジェクトの管理をする必要があるからです。上位職層になればなるほど求められるのは言うまでもありません。

これといって必須の資格はありませんが、公認会計士は企業の財務にシャープな目線をもつことができるなど、プロジェクトの幅が広がります。あとは外資系が手掛けるクロスボーダー案件に戦えるようになりたいなら英語力が求められるので、TOEICの点数は一定のアピール材料になります。(但し英語力が買われている場合は、突然英語面接が入ることもあるのでご注意を)

 

戦略コンサルに転職するためには前職でどんな経験を持った人がいい?


上記必要スキルを基に考えると、まず一番有利なのは戦略コンサルタント、そして次に戦略でないコンサルタントです。いずれもレベルの差こそあれ、同年次に求められるコンサルのスキルが備わっていると期待されるからです。

コンサル以外では、プロジェクトベースの働き方をする仕事が良いでしょう。IT関連なんかはその例ですが、ただのSEより、上流行程の方がより望ましいです。

あとは、金融の投資銀行なんかも比較的親和性があります。プロダクトですとプロジェクトベースで動きますので、プロジェクト運営能力は身に付きます。一方RMはどうかというと、大企業とのビジネスのやり方について高いノウハウを持っていますので、これも相応に親和性があります。

 

戦略コンサルにつくと身につく能力は?

若手では資料作成能力やコミュニケーション能力、そして無茶に耐える忍耐力がつきます。文字に起こすと大したことなく見えますが、そこらへんの同年代社員とは次元の違うレベルで身に付きますので、最悪クビになっても日系企業などで普通に活躍している人も多いです。

アソシエイト以上では現状分析→課題解決という一連の能力とプロジェクト運営能力、マネジメント力がつきます。これらもいずれもただの日系企業よりかなり高次のものが身に付きます。

 

戦略コンサルからのキャリアアップ先は?


まず多いのは「他のコンサルファーム」です。結局同業でぐるぐる回る方は正直かなり多いです。戦略以外も含め、やはり戦略コンサルを経験すると、転職先のコンサルファームでも上手くいくということは多いです。

そのほかは「これが特に多い」となかなか言いづらい部分もあるのですが、事業会社のマネジメントクラスに転職する人は比較的おります。特にプロジェクトマネジャー以上では、プロジェクト運営能力を生かして管理職になる例は散見されます。

業種という意味では投資銀行業やIT関連への転職も多いです。プロジェクトベースの働き方が親和性高いということと、あとは前職の年収レベルに耐える転職案件が見つかりやすいことが背景にあります。

 

未経験だけど大丈夫?気になる疑問にお答え!

結論から言うと未経験でも全く問題ありません。むしろ戦略コンサルファームとは常に「新しいスキルセットや考え方」を持つ人員を取り込むことで課題解決力を維持している側面がありますので、未経験のチャンスは非常に大きいといえます。

そのうえで、未経験で戦略コンサルファームに転職する場合の抑えたいポイントですが、これは前述の「必要とされるスキル」がキモになります。これらスキルをしっかり持っていて、そしてそれを転職先でも生かして活躍できることをアピールすればいいのです。

言葉にすると仰々しくなりますが、誰しも上記のスキルの少なくともいくつかは現職でも使っているはずです。膨大な資料を作ったり、社内外の調整でいろいろな方とコミュニケーションを取ったり、何らかの案件を運営したりと、誰しも一定程度上にまとめた「戦略コンサルに必要なスキル」を使い、いつの間にか培われているものです。

後は、この現職で培った「コンサルに重要なスキル」を実際の業務内容と共にしっかりと職務経歴書や面接の場でアピールすることが重要です。

 

戦略コンサルに転職するなら履歴書・職務経歴書でしっかり PR!


履歴書や職務経歴書では、ここまで説明した「求められるスキル」をしっかり持っていることと、また「自分が応募しているコンサルファームで役に立つ」ことを論理的に説明する必要があります。以下の各項目に沿って、記載する内容やポイントをまとめます。

転職理由 

まず、当たり前ながらネガティブな理由は基本的にNGです。当たり前でも敢えて言うのは、コンサルファームは自身のキャリア目標がかなり高い人の集まりですので、はっきり言って前職のネガティブなポイントが理由では太刀打ちできません。転職理由はコンサルファームで何をなしたいか、それはなぜ現職ではなし得なくて、コンサルファームならなし得るのかをしっかり整理しましょう。

志望動機 

転職理由で記入した「達成したいこと」をコンサルファーム、特に応募企業でなら達成可能であることをまず説明します。加えて、自身が応募企業でその「達成したいこと」に向かって邁進することで、企業にとっても収益となることをアピールします。

職務経歴書 

ただ経歴を羅列するだけではライバルに負けてしまいます。これまでの経歴を説明しつつ、「貴方が特別なスキルを持っていて、それがあるから②②かいた通り戦略コンサルファームに役に立つ」ことを徹底的にアピールします。従って自身の達成事項や果たした役割を経歴のなかに織り混ぜていきます。

 

面接対策は大丈夫?押さえたいポイントまとめ!

つぎに、面接を受ける際のポイントを簡単に説明します。コンサルファームの面接は「普通面接」と「ケース面接」に分類されますので、それぞれに分けて説明します。

普通面接の対策 

普通面接では、聞かれる内容は必ずしも変わった質問が出るわけではありません。しばしば問われるのは以下の内容ですが、恐らく他の業界の面接でも問われるものです。

  • 今の仕事の業務内容(同業ならプロジェクト内容)
  • コンサルタントへの転職動機
  • そのなかで応募企業への転職動機
  • あなたの強み、弱み

こうして質問内容を挙げてみればさほど特別なことはないのですが、相手はいわばロジックのプロなので、各々についてロジカルに矛盾なく答えられる必要があります。また、回答内容にさらに質問を受けることも珍しくありません。

いままでやってきた業務→そこから培った自分のスキルや強み→それがコンサルファームで活きる理由、あるいは、キャリアプラン→それが現職ではなし得ない理由→一方コンサルファームなら達成できる理由→そのなかで応募企業がふさわしい理由、といったように各々の回答内容がすっきりするように理路整然となっている必要があります。

少なくとも上記に挙げたベーシックな質問については回答内容を整理し、精査して矛盾を感じられる答え方は改めましょう。また、転職エージェントを利用しているなら、模擬面接を受けて、突っ込まれる練習もしておくと良いでしょう。

 

ケース面接の対策 

戦略コンサルファームの転職面接ではケース面接が入ることが多いです。企業により「次はケースです」と明示されることもあれば、行ってみるといきなりケースだったなんてこともあります。

ケースにもいくつかパターンがあります。

  • あるビジネスや会社の現状分析と、目標達成に向けた課題と解決策を提示
  • とある業界や企業の業界分析
  • ある場面を提示され、矛盾点や改善策を指摘
  • 簡単な数字の推計(都内のマンホールの数など)


こんなところでしょうか。どのタイプのケース面接が行われるかを事前に確認しましょう。転職エージェントを利用しているのなら、そこに相談するのが早いです。

各々のケース面接に合わせて対策を進めることが望ましいですが、一般的な対策として

  • ケース関連の対策本は一読
  • 戦略コンサルのフレームワークの一読
  • ケース問題の過去問や例題を始めは紙に書いて解く
  • 転職エージェント利用なら、面接練習もしておくと尚良し


以上です。よほど面接慣れ、コンサルファーム慣れしているのでないのであれば、そもそも転職エージェントの積極的利用が近道となりますので、検討してみましょう。

 

 

戦略コンサルの気になる給料は?

さて、関心も高いであろう戦略コンサルタントの年収水準を確認してみましょう。まずは初任給ですが、一般的な印象の通り、戦略コンサルタントは非常に高水準です。外資系は言うまでもありませんが、一部の日系の戦略コンサルファームでもやはり一般的な大企業より高水準と言えます。

代表的な初任給は下記のとおりです。ただし、企業によっては初任給からスペックにより格差がつく場合がありますので、一般的なレベルである点ご留意ください。また、いずれの企業も年俸制です。
(単位は万円)
                    ベース年俸    賞与・残業代含年収
マッキンゼーアンドカパニー        650        890
ボストンコンサルティング        650        870
ベインアンドカンパニー        650        840
アクセンチュア(戦略)        550        750
ローランドベルガー            550        750
ドリームインキュベータ        -        550
経営共創基盤                        (500程度)

経営共創基盤はMBA卒などでない限り基本的には新卒採用を行っていないので、かっこ付きになっています。もっとも若手の年収水準がこの程度となっているようです。

次に、その後の年収の上がり方ですが、こちらも噂通りかとは思いますが、「成果によって上がり方が変わる」というのがポイントです。従って年次は参考程度にしかなりません。一方、「出世が遅れれば辞めていく」いわゆる「アップorアウト」的なカルチャーもあるので、○○歳までに○○ポジションにいるのが普通、という目安はありますので、これを基に年次とポジションと年収レンジを記載します。

一般的な外資系の戦略コンサルタントで下記のようなイメージです。
役職            社会人年数        固定給与        業績賞与
アナリスト        0~3年            500~800万円        固定給の20%
コンサルタント    3~6年            900~1300万円    固定給の20%
マネージャ        6~10年        1400~2000万円    固定給の30%
プリンシパル        8~15年        1700~2500万円    固定給の30%
パートナー        12年以上        2500万円以上        業績次第

企業によって、或いは時期によって「若いパートナーが出やすい・出にくい」などブレ幅は大きいので、参考程度にしてもらえればと思います。マッキンゼークラスの上位戦略コンサルタントは+10~30%程度、日系は逆に、コンサルタントクラスまでは▲10~20%、それ上は▲20~30%程度といったイメージです。

平均年収は日系ではドリームインキュベータが1,000万円程度で推移しています。外資系については平均年収が公表されませんが、概ね1,000後半~2,000万円程度と思われます。マネージャ以上まで昇格するのはかなり狭き門なので、平均年収は上記の年次別の年収水準と比較すると落ち着いたレベルです。それでも日系企業と比較すると非常に好待遇であることは確かです。

 

まとめ

戦略コンサルタントへの転職は非常に難しいように思われがちですが、その実意外に未経験者には比較的門戸の開かれた業種と言えます。

一方で、しっかりしたスキルを持って入社しなければ、入社後のハードな仕事内容に戦えなくなってしまうリスクもあるので注意が必要です。一方で、一定期間耐えることができればたとえさらに転職することとなってしまっても、確実にスキルアップしていますので、次の転職先にもあまり困らないというのが、戦略コンサルタントの強みでもあります。

仕事自体の楽しさは相応に昇格しないと見出しにくいですが、世間より高い年収や、大企業の将来を担う存在となる点はやりがいとなるでしょう。戦略コンサルへの転職を検討している方は、是非この記事を参考にしてください。